自然素材の家、木の家を科学する。vol2

 

自然素材や無垢の木を多く使う注文住宅の良さとや特徴について、前回のVOI1に続き、第2弾としてVOL2をお送りします。

 

◆木の不思議なパワー

木に含まれる精油成分には、抗菌、殺菌作用、白蟻忌避、防腐性、芳香性などの有効な成分が含まれており、材種によりこれら性質や性能ををうまく活用した木工品も多くあります。

その代表的な物に、抗菌性や調湿性を利用した、茶箱やおひつ、すし桶などがあり、防臭性や防腐性を利用した、棺桶などがあります。

森林浴で知られるようになった、植物から発せられるフィトンチットは、木の伐採後も発散し続け、自立神経の安定や、肝機能を改善したり、快適な睡眠をもたらすことも知られています。

木造注文住宅に、自然素材の、無垢の化粧梁や天井、フローリングなどを多く採用する事により、何か居心地のいい空間を造り出すことが可能です。

 

◆木の断熱性能と蓄熱性能

木材は、鉄やコンクリートと比べると、熱伝導率が低くからだにやさしい素材と言えます。熱伝導率が高い鉄やコンクリートは、人のからだから熱をうばい、強いストレスを感じさせると言われています。

近年、木造の学校や幼稚園の校舎、老人ホームなどが見直されてきているのは、そのためと言えます。

人のからだに直接触れて、感じる部分こそ、慎重に素材選びをする事が必要と言えます。

 

◆木の持つ特性で、カビやダニの発生を防止

カビの発生の大きな要因に、湿度があり、この湿度の調整が出来れば、カビの発生を抑えることが出来ます。

木の持つ調湿作用により、自然とこれらを抑えることができ、木が併せもった精油成分は、ダニの発生の抑制効果も持っています。

これらの事から、あまり、薬や機械を使う事無く、自然の力で湿度を調整して、健康な室内環境を造り出せるのが、自然素材と言えます。

 

◆木が腐る理由を解析

木が腐るのは、腐朽菌の繁殖によるものです。この腐朽菌が繁殖する条件には、酸素と適度な水分、温度、養分がある事があげられ、この条件のどれか一つが欠ければ、腐朽菌の発生は起こりません。

酸素や木の養分を絶つ事は困難ですが、水分の管理や調整は、建物の断熱材の工法や材質の選定により、結露の発生を抑える事は、十分に可能です。

ピラミッドから発掘された木製の棺が何千年もの間、腐らずに原形をとどめて発掘されたことから、この棺の含水率の20%以下で水分の管理や調整をうまく行えば、木を腐らせること無く長く使用する事が可能です。

 

◆木の持つアロマテラピー効果

リラクゼーションの一つの方法にアロマテラピー(芳香療法)がります。アロマテラピーは、エッセンシャルオイル(精油)の香りを嗅ぐことにより精神や身体をリラックスさせ、身体機能を高め、脳を刺激し内分泌系、自律神経、免疫系を活性化させます。

木の香りは、樹脂によって違があり、芳醇な香りを放つものや、香りはそれほど強くないが、妙に気持ちが落ち着くものなどさまざま物があります。

発散する香りは、睡眠時のα波を増加して、疲労回復やストレス緩和などのリフレッシュ効果を推進するという研究結果も出ています。

 

◆まとめ

木には、実際触れた時の柔らか味や温かさや、調湿性、防腐性などの素材そのもの持つ特性の素晴らしさや、芳香性やフィトンチット等によるリラクゼーション効果など、あまり知られていない効果もあります。

ただ、これらを採用した、自然素材の家と言っても、木の特性や性質をよく理解した上で適材適所に使用する事により、木の持つ最大の良さを引き出すことが大切です。