天然素材“漆喰”のメリット・デメリット

漆喰は、建築に使われるようになって5000年の歴史を持つと言われています。
歴史的な建造物にも漆喰が使われており、天然素材としての優れた特徴に注目して自宅に取り入れる方も増えていますね。
天然素材“漆喰”の、メリット・デメリットについてお話しましょう。

■漆喰の原料は?

漆喰は、石灰、砂、水、海藻糊、つなぎとしての繊維質を混ぜ合わせて作られています。
石灰といえば、グランドのラインひきに使われている白い粉を思い出しますが、漆喰に使われる石灰は、珊瑚や貝、プランクトンなどの生物の死骸が石化したものです。
この石灰に砂や水、のりや接着剤を練り合わせ、麻や紙の繊維をすき込んで作られています。
伝統的な漆喰は、海藻糊を使うこともあって海の臭いがする場合があります。
天然素材ならではの臭いなのですが、施工したてはデメリットに感じるかもしれません。

■漆喰のメリット

漆喰は、強アルカリの性質を持っているので、抗菌、防かびが期待出来ます。
また、吸湿、加湿を湿度によっておこなっているので、自然で適度な湿度に保つことができます。
昔ながらの蔵は、漆喰塗りで仕上げられたものが多いですが、書物や衣類などの保存性が高く、好環境を作る素材だということがわかります。
珪藻土と並んで、化学物質を吸着する働きをもち、消臭効果も期待出来ます。
機能面はもちろん、塗り方や、つなぎに混ぜ込むもので和風から洋風までアレンジが利き、おしゃれで個性的な壁面を演出出来るのも魅力です。

■漆喰のデメリット

建材として漆喰は優れた力を持っている素材ですが、デメリットについてもまとめて見ましょう。
・左官作業の手間がかかり、工期がかかりがち。
・イメージ通りの色合いや塗りには技術が必要。
・ビニールクロスと比べると高価。
・施工や環境によってはひび割れが出来る事がある。
・水をはじかないので、シミになりやすい。
・施工したばかりの時に独特の臭いがある。
・混ぜているノリの質で性能が大きく変わる。
素材としての魅力は感じながら、内装の壁に漆喰を使うことをためらう人がいるのも事実です。

■珪藻土・漆喰どちらを選ぶ?

左官作業が必要で、それなりに乾燥作業が必要な珪藻土は、漆喰とどちらにするかで悩む方も多いですね。
工事費用を比較すると、珪藻土の方が安く出来る場合が多いようです。
珪藻土は珪藻という藻の一種が石化したものを原料にしており、ざらっとした仕上がりになります。
それだけに吸湿・加湿能力が高くなっています。
湿度調節の機能性を取るなら珪藻土、つるっとしたなめらかさを取るなら漆喰という物差しで二つを比較する人は多いですね。
漆喰のデメリットを確かめて、予算、機能性、デザイン、用途の条件に合うか検討して見ましょう。