自然素材の特性と付き合い方

自然素材を取り入れた住宅が多く建てられていますが、いいところばかりなのでしょうか? 

自然素材の経年変化や、メンテナンスについても、お話します。 

 

■ 自然素材とは

自然素材とは、はたしてどのようなものでしょうか?                        

日本の古くからの木造住宅は、自然の素材のみで作られ、現在主流の新建材は無く、土台、柱、梁は元より、建具、床、天井材等、全て無垢の木を使い、、内外壁は、漆喰や無垢の羽目板を使って住宅を建てていました。       

みなさんは、伐採した古い木を見た事がありますか? 燥により、小口が割れて、ねじれたり、曲がったりしていますが、これが無垢の木の本来の性質です。 無垢の木の特性として、湿気の多い時は、湿気を吸い込み、乾燥した時に吐き出してくれますが、同時に、湿気を吸うと膨張して狂いを生じます。   

また、フローリングなどは、歩いた時のやわらかさや、温かみも特徴ですが、同時に傷がつきやすかったりという欠点としても受け取ることが出来ます

 

■ 自然素材との付き合い方

現在の、土台や柱などの構造材、建具、フローリングなどの造作材ともに、乾燥材を多く使用しています。 それでも、上記のような狂いも、多少は生じます。

このような材料を採用するには、素材の特性をよく理解した上で、施工をする事が大切です。 自然素材の扱いに慣れていて、特性をよく理解した業者でないと、新建材と同じ扱いをしてしまい、後々大変なことになってしまう事もありますので、注意が必要です。

住まい手は、最初から狂いや収縮、ひび割れといった特性を理解したうえで、それらを受け入れて、逆に経年の変化を楽しむくらいの気持ちが大切です。 

特にフローリングなどは、季節により収縮が起こり、目地が隙間を生じたり、くっついたりしますが、無垢材の長所である湿度の調整のため起こる現象ですので、よく理解しておくことも大切です。

他には、経年変化で起こる現象に、日焼けがあります。 最初は、ナチュラルな白木だったのが、経年とともに、飴色、茶色、こげ茶色と変化していきます。 これも長所と取るか短所と取るかは、あなた次第です。

天井や壁の漆喰や珪藻土などの自然素材も同じことで、下地材や、枠材等が、ねじれや収縮を起こすことで、ひび割れや隙間を生じる事が良くあります。 これらも、工事の際に業者さんに、材料を少し分けてもらって置いて、自分で隙間を埋めれば済むことです。

 

■ まとめ

自然素材と新建材は、同じ場所に使う材料でも、その特性には、大きく違ったところがあります。 それぞれの長所や短所、メンテナンスに関しても理解、納得するまで、業者とお話をして使用する素材選びをする事が大切です。

経年変化で起きた現象を、子供の成長のように、「だいぶ色が焼けていい色になってきたねえ。」とか、「この傷は、だれだれがあの時につけたきずだねえ。」などと、楽しみながら、それがストレスにならないように、最初から受け入れて付き合っていきましょう。

日本の方は、家のメンテナンスは、業者任せという方が多く見られますが、海外では、自分で出来る事は、自分でメンテナンスをする方が多いようです。 無垢で作ったウッドデッキなどは、材質によっては、毎年のように塗装工事が必要な物もあり、それを業者に頼んでいたら、大変な出費となってしまします。 

簡単な事からでいいので、なるべく自分でメンテナンスにチャレンジしてみましょう。